続・古びた手記 (Symbolic Battle)

今日、Void Pool 防衛戦への参加の呼び掛けに応じたのは一人だけだった。
しかし、一人だけでも有志がいる限り、Cora の欲望のままに事が運ぶのを阻止することができる。
ところが、その男は、今倒したばかりのCovetous Wyrm の死体をあさり始めたのだ。
私:「何をしているんです? 直ぐに次の侵攻波が来ますよ!」
男:「死体にゃ用の無い金品を預かってやるのさ。」
私:「あ、貴方は、ここに略奪をしに来たというですか?」
男:「決まってるじゃねぇか。何の得もないのに危険に身を晒すバカがいるかよ。」
私が、Cora の軍勢から略奪することは出来ないと告げると、その男は悪態をついて去っていった。

Void Pool では何度も敗北を繰り返しているが、この時ほど大きな敗北感を味わったことはなかった。
動揺のあまり、思わず膝が地に着く。
Void Pool 防衛戦は、一見すると力と力の戦いだが、象徴的な意味も合わせ持っている。
Covetous とCora が象徴する背徳「貪欲」に対抗できるのは、無私無欲の徳「献身」の精神だけだなのだ。
今や、背徳が勝利を収めようとしているのだろうか?
いや、まだだ。
まだ違う。
例えたった一人であろうとも、Void Pool の前に立ち塞がる者が居る限り、Cora の軍勢が勝利することはあっても、背徳が勝利することは決してないのだ。

私は立ち上がると、膝の埃を払い、Cora の軍勢を待ち受けた。
そう言えば、そろそろ次の侵攻波が攻めてきても良い頃ではなかったか。
不思議に思い、出口に向かって進んでいくと、逆光の中に幾つかの騎影が現れた。
それは、遅れて到着した援軍のものだった・・・

テーマ : Ultima Online
ジャンル : オンラインゲーム

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